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「そうだよ。」
意外とあっさりと収まってしまった。しかし、言う時は今しかない!と、止めなかった。
「なんでだ」
「えぇ?」
「何で佐藤をバカにした。いや、佐藤に限ったことじゃねえ。誰だってそうだ。一つしか無い名前だろ。変えらんねぇしさ、誰もがみんな自分の名前に自信を持てる訳でもないんだよ。」
ちっ、と舌打ちをして、口を三角にする。
「お前にだって名前があるんだろ。連太っていう。オレに名前があるように、みんなにも名前があるんだ。」
「あんだと…?」
極力喧嘩は避けたかった。元の力ですら勝てないのに、今の疲れきり、怪我したオレじゃ…なんて。
「お前に教える必要なんかねえだろ…」
好未には霧島が、疲れているように見えた。
「何が関係無いんだ?」
勇気を出して、好未は聞いてみた
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