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「親にはくれぐれも見つからないようにしろよ。」
「はーい」
どうもおかしなことになってきた。そう思いながら、テレビをつける。そして無名を自分の部屋に押し込んだ。
「観る番組もねーし、ニュースでいいや。」
そう言って変えたニュースから気になる内容が流された。
“今日午前9時45分ごろ、三元川前の陸橋で、20代男性が突然発狂しました。男性は「幽霊を見た!変な名前だったから、ばかにしたら、念力で飛ばされて…!女の子の怨念にやられたんだ!」など、不可解な言動を繰り返しているようです。以上、今日のニュースでした。”
その後にやった、天気予報を見つめながら、
「どういうことだ…?一体あの周辺でなにが起きてるんだ…。」
徐々に冷静さを取り戻していった好未は、2階へと上がって行った。
「無名…」
「わあいおかしだぁ」
「食べながらでいいから聞いてくれ…。お前は…その…もしかして、幽霊…なの…か?」
恐る恐る聞いてみる。
「そおだよ」
「!!」
驚きのあまり、目をギョッと開いてしまう。
「わたしのほんとのしょーたいはねー」
好未は緊張が限度に達していた。
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