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「幽霊なの。」
「やっぱりか…もう驚けねえわ…。」
「でもさでもさ、おどろかないっていってるわりにはさっききんちょうしてたよね。」
「それはさ」
好未は淡々とつづける。
「お前がもしさっきのソレだったら、お前が悪くなっちまうだろ?そういうの嫌なんだよ。誰にも傷ついて欲しくないんだ。我が儘なのは分かってる…。それでも、なんとかしたいんだ。」
「ううん。どういうこと。」
(ちょっと難しかったかな…。小学生じゃあな。)
好未は、平凡でいいから、せめて強くありたいと思っていた。
ピンポン!
「誰だ?母さん出てくんない?」
返事が無い。
「あ。今日母さん仕事で明日の昼まで帰って来ないじゃん…!つか、父さんも飲み会で明日までいないし…。」
親に見つかるななんて無名に言った自分が恥ずかしい…。
「はいどちらさま?」
慣れない客への対応をしながら、ドアを開けた。
「ヤッホー柿崎!遊びに来たよん」
げっ!
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