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不思議と話は好未を中心としたものになっていた。
「ねえ。もし。」
言い出したのは、瀬川だった。
「鳴海に告られたら…どうする?」
考えたことも無かった。当然だろう。好未は自分が佐藤鳴海の恋愛対象になっていたなんて全く知らなかったのだから。
「いやあ。どうだろう。本当に考えたこと無いから。でもちょっと考えたこともあってさ。」
「例えば?」
「それ聞いて思ったんだけど、それってオレの存在があったせいで、佐藤の人生を狂わせてるんじゃないのかって」
ヒドくマイナス思考な言葉がでて、自分でも驚いた。
「それはあの娘が考えたことでしょ。あんまし気にすること無いっしょ。」
白峰が割って入った。
「親からの反対も大きかったらしいの。でも、どうしても若葉北高校がいい!って押したんだって。」
「良かったじゃん。ナルって可愛いじゃん。照れ屋さんなところも。一途なところも。」
「今年に入ってから、もう告られたらしいの。」
2人だけで会話が進んでしまうのを阻止するため、好未はなんとか割って入った。
「えっと、何人から?」
「5人だってさ。」
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