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私は、一瞬固まってしまったけど、ハッと思い出して先輩の前まで行き、
『覚えてないかもしれないですけど、昨日、図書室で転びそうになった私を、助けてくれて、ありがとうございました!』
と、何を言っているのか分からないくらい、なぜか混乱してしまっている。
「あ~。元気で、おっちょこちょいの子か。」
『なっ!』
おっちょこちょい?
私が??初めて言われたかも・・・・・・
「夏休み前にも、図書室にいなかった?」
と言われ、びっくりした。私は先輩のことは、知らなかったのに。
『あ、い、いました!』
なんで緊張してんの、私?
「本好きなの?」
と、聞かれ、
それから、何分か話しがはずんだ。
時計を見ると、優衣の部活が終わる時間だった。
『あ、友達の部活が、終わる頃なんで行きますね。』
「そーなんだ。楽しかったよ。香織ちゃん。」
と、キラキラした笑顔で、名前を呼ばれた時、なぜが私はドキッとしてしまった。
私は先輩に、さよならを言って、図書室を出た。
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