起床

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【時刻 7:01】 ふと、俺に便意が襲う。 また来やがったか…。 俺の胃腸も朝起きるとちゃんと起床しやがる。 だから当然の事ながら決まって俺は1階のトイレに駆け込む。 今日はどうやって階段を降りるか。 昨日は後ろ向きで階段を降りたために頭部を壁にぶつけてしまい、不名誉な傷を残してしまった。 あんな過ちは二度と起こさまいとちゃんと自分の心とオカンに誓った。 しかし、もう一度… 次こそはうまくいけるか… 自分の中の悪魔が囁く。 『今日はきっとうまくいくはずだ。』 いや、うまくいく確証なんてないんだ。 たとえ後方階段降りが成功したとしても俺にとって何もメリットはない。 少しずつ気持ちが整理されていく。 でも…成功したら達成感が少なからずあるはず。 いやいや、やめておこう。 因みにまだ俺は布団の中だ。 暑いため、掛け布団を剥げばいいだけの話だが、夏の暑さを堪能するのも風情があるな。 お、一句出来た。 『掛け布団、剥がせば良いのに、バカな俺』 俳句なんてしたことがないのに、スラッと頭をよぎる今日は冴えている。 何かいい事が起きるかな。 いや、邪心は捨てるんだ。
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