3.首なしの少女の浄霊

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夜の運動場の中央に祭壇が組まれ、彼女がお祈りをしている。 千佳ちゃんがその側に座っている。 千佳ちゃんを霊媒として、自殺した女生徒の霊の「浄霊」を行おうというのだ。 この合宿所では、一番の除霊の作業となる。 この場には、校長先生も立ち会ってもらった・・ しばらく呪文を唱えていると、目をつむっていた千佳ちゃんに異変が起きた。 頭が、少しずつ円を描いて動き出す・・ その動きが激しくなる・・ 手が、頭をかきむしる・・ 苦しそうな表情を浮かべる千佳ちゃん・・ 少女の霊が憑依したのだろうか? その様子を見て、彼女が話す。 「声を出してみよ!その仮の体を使ってみよ!」 その声に反応し、徐々に千佳ちゃんの口が動き出し、声を出し始める・・
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