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「近くで見るとますますデカさが分かるな、スゲー!」
森を抜け城下街を迂回して城へと向かう、もし姫様が民達に見つかってしまったら大騒ぎだ。
「あ、あのセリス?」
「何でしょう?」
姫様がおどおどとして様子で私に声を掛けてくる。
「まさかこのまま門から入る訳ではありませんよね?」
「いえ、そのまさかですよ」
私は姫様の手をがっしりと握って離さない。
「そ、そんなぁ・・・、こっそり出たことがばれてしまいます・・・」
嫌がる姫様を引きずる様に連れていく、こうでもしないと姫様はすぐに逃げだしてしまうからな、まったく。
「カイトさん、助けて~!」
「・・・すまない、俺にはどうしようもなかった」
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