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「いつものことだ、察してくれ」
「あ・・・、分かりました」
「・・・すまない」
兵士はすぐに何があったのか理解したようだ、姫様が城を抜け出すのはいつものこと、城の兵士ならほとんどが知ってることだ。
私は姫様の手を握り城に入る。
「ここが城か~、俺初めて入ったな」
カイトが後ろから城を見上げながらついて来る。
「あ、お勤めご苦労様で~す」
「いえ、勇者様にその様な言葉を掛けて貰えるとは」
「いや、俺は」
「何をしているんだカイト、早く来い」
私は立ち話をしているカイトに声を掛ける。
「はいはい、分かりましたよっと」
「はい、は一回だ!」
「はい!」
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