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この国には王族とごく一部の者に昔から伝わる伝説がある。
それは異世界の勇者。
異世界から来た勇者がこの世界を危機から救うというなんとも真実味のない伝説だ。
だが実際に言い伝えられ勇者を召喚する魔法陣まである。
この伝説が本当かどうかはわからないが、姫様がやるだけやってみてはいいがでしょう?と言い出したのが始まりで今に至る。
しかし私のやるべきことはただ一つ、儀式の最中なんらかの危険がおきても姫様をすぐに守れるようにする、それが姫様の護衛に選ばれた騎士である私の使命だ。
私は自らの側にいる守るべき存在を今一度確かめ、今から始まる儀式を見守るのであった。
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