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「セリスあの光を追いかけましょう!」
一番最初に声を出したのは姫様だった。
「さぁ、早く!」
いまだに固まっている私の手を引き儀式の間を出ようとした。
「待て、アイシャよ」
その時、王が口を開いた。
普段は私の言うことをあまり聞いてくれない姫様も流石に足を止めて振り返る。
「何でしょう?お父様」
「お前は行くな危険だ」
「何故です、私一人ではなく護衛としてセリスもいるので大丈夫です」
「光の飛んで行った方角には魔獣が棲息している森が広がっている、奥には討伐対象となる強力な魔獣がいると聞く、セリスでもお前を守りながらでは満足に戦えんだろう、故に行くな」
よし、このまま姫様が諦めてくれれば。
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