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俺は仰け反らせた体を戻し視線を再びケイタイの画面へと向ける。
画面は縦、横と二次元における全方向に慌ただしく動いている。
魔獣による咆哮の衝撃が上空にいるヘリコプターにまで届いたのだろう。
ヘリ自体が大きく揺れているのだ。姿は見えないが乗っているであろうアナウンサーの恐怖に満ちた叫び声が聞こえる。
墜落してしまうのでは、という思考が自然とよぎってしまうような状況でもカメラで地上を撮影し続けるカメラマンのプロ魂に感嘆と尊敬の意を感じる。
このカメラマン肝がすわってるな、と思っていると戦況に変化が起きた。
自衛隊側が動きだした。画面が揺れながらも自衛隊をアップに映す。
90式戦車、10式戦車が五十台、AH-64アパッチが十機、M110 203mm自走榴弾砲二十台などの火力兵器が魔獣へ照準を合わせる。
そして、一斉に火を噴いた。
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