銀咬の狼

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90式戦車と10式戦車の44口径120mm滑腔砲、AH-64アパッチのM230 30mmチェーンガン、M110 203mm自走榴弾砲の37口径榴弾砲が轟音をあげながら魔獣に殺到する。 轟音に続き爆音。魔獣の体毛を焼き切り、青空に黒煙が立ちこめる。 魔獣、この際『マンティコア』と呼ぼう。 マンティコアは着弾した部分から体毛よりもさらに赤い血を流しながら地面、道路を踏みしめながら前進し始める。 間髪をいれずに自衛隊は砲撃を続ける。轟音と爆音が不協和音を奏でる。 マンティコアは苦し気な表情を浮かべながらも前進をやめない。そのスピードはまったく落ちていない。 自衛隊は焦り始めたのか徐々に後退していく。砲撃は激しさを増していく。 ついに自衛隊とマンティコアとの距離が一キロを切ろうとした時、画面右端の上空から何かが飛来してきた。 それはマンティコアの腹に吸い込まれるように着弾。今まで以上に激しい爆音が起きる。マンティコアは腹から大量の血を洪水のように噴き出す。
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