銀咬の狼

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俺はこの終わりなき論争(ただの言い合い)を終わらせる術を脳の全てを総動員して見出だそうとする。 やべー、早く。考えろ、考えろ俺! 俺が必死にこのマズイ状況を切り抜けるための突破口を模索している間にも美穂の怒りパラメーターは急上昇中。 ついに最終フェイズである指ポキポキをし始めた。 俺の頭の中で危険を示しす警報がおもわず耳を塞いでしまいたくなるぐらいうるさく鳴っている。 さっきのをもう一発喰らったら絶対昇天する。確実に。 俺の中で小さな桐ケ野裕二達が大音量の警報にテンパりながらも解決策をひねり出そうと必死にたまに怒声を発しながら会議をしている。 だがこれといった妙案がでてこない。 そうしている間にも美穂の怒りパラメーターは臨界点を突破しそうだ。 眉間に皺が寄りまくって、私怒ってますオーラが出てるのがなによりの証拠だ。 ああいう顔を般若の形相って言うんだっけ? 諦め半分でそんなことを思っていると、 「ミ~ホ、それぐらいにしとけよ。そんな般若の形相みたいな顔してたら可愛い顔が台無しだよ」
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