勃発っ!

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平和な一日って、あんまり無いんだって。 そんな言葉が私の頭を過(ヨ)ぎる。なんだってまぁ。 「・・・サイドランド征服する・・・か」 私の旦那サマ(・・・)であり、サイドランドの主であるハデスはあからさまに不機嫌を表に出して、大きめのソファーにどっかりと座り、荒々しく長い足を組んだ。 「まぁ・・・悪戯なんじゃないかなぁ。多分」 「・・・【を】」 「・・・はいっ?」 な、なにが【を】なんだろう?私は訳が解らずただただ話しの続きを待つ。 「・・・【サイドランド征服する】ではなく【サイドランドを】だろうが!」 え、キレる部分ソコ!? 確かにハデスは変わり者だけどっ!絶対キレる部分が違うよね!?フツーなら・・・まぁ良いや。この悪魔に何を言っても通じないから黙っておこう・・・っと。 「ハ、ハデス?」 「ん、何だ鈴湖」 「どうするの?やっぱり無視する?」 「・・・それしか無いだろうな。確信が無い上、誰が何の為にこんなモノを我に送って来たのかも解らん。今は様子を見るしか無いだろうな」 うーん・・・確かにハデスの言うことは一理あるけど・・・これがもし本当だったら悠長にしてるヒマはない。 「手紙の送り主、断定出来ないの?」 「ん。無理だな。何だかこの手紙からは何も読めない。何か・・・バリアかプロテクターの様なモノに護られているらしい。チッ、厄介だな」 ハデスはイライラしながら手紙を虚空に飛ばすと、その手紙はまるで意志があるように空中を浮遊した後、レターケースの中に収まった。 へー。さっすがファンタジーだなぁ。 「とにかく、飯を食いに行くぞ。腹が減った」 「ん。そだねっ。翼待ってるだろうし」 ・
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