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何で人って言うのはこうも怖いものに自ら飛び込んで行くのかな?
いや、独り言だから君は先にどんどん行きなよ。
懐中電灯の灯り以外、道を照らすものは全く何もないね。
僕はね、実は怖いの大好きなんだよ。
だから結構今ドキドキしてるんだ。
んっ?二階に着いたね。ここは素通りでしょ?
あぁ言うまでもないか。立ち止まりもせずに上に行ってるね。
手術室は階段を上ったら左にあるよ。って何右に曲がってるのさ!!
さっきから君や下で待ってる彼らはまるで僕の言うことを無視だ。
いいよ先に右側を見てみよう。何もないけどね。
うわぁ君の懐中電灯の灯りに虫が集まってるね。
虫たちにとってはこの廃病院は格好の住みかだもんね。
夏だって言うのにこの病院の中はひんやり肌寒いや。
怖いのが大好きな僕にとってはこの肌寒ささえ気分を盛り上げる要因になるよ。
さてどうだい?こっちには君の望むものはあったかい?なかっただろ?
そう、手術室は階段を上って左。
今だったらこのまま真っ直ぐ引き返せば行けるわけよ。
さぁさぁどんどん引き返そう。
おっさすがの君も今回ばっかりは物わかりがいいね。
どんどん行って、階段は下らず真っ直ぐだよ。
って!!何で階段下ってるの?みんなには何もなかったって報告するつもり?
しょうがないなぁ、いくらさっきから無視ばっかりの君でも腕を掴まれて引っ張られて案内されたら言うこと聞くでしょ?
ほら行くよ。んっ?意外と君、力が強いんだね。
ほら行くよ!!何驚いた顔してるんだい?
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