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物事を冷静に考えるんだオレ。
そう…これは通り魔なんだよ!
これなら話はできる!十分危ないけど!
「だいっ…ぎゃあぁぁぁっ!!」
「………え…?」
今、絶対家の一階で叫び声したよね?
絶対大地って呼ぼうとしてたよね?
絶対親の声だったよね?
…タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…
…………確実に登ってきてるよ?
なんで通り魔がわざわざこんな家に来るんだよ!
タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…タンッ…
…………あれ?確か家の階段って全部で九段だよな?
今…十回聞こえたヨ?
リアルな恐怖体験してるのに心霊現象の恐怖体験も同時に味わえるとか超贅沢☆
なんて言ってる場合かっ!!
今は目の前に現れる敵を抹殺するのみ!!
……返り討ちにあうかなぁ…。
突如、いきよい良く部屋の扉が開いた。
「母…さん…?」
見た目からして母親だった。…のだが…。
「って血ぃヤバイ!?」
肩からなんか血がドバドバ出ていた。
「い、いや、母さん!?何!?何このっ…えぇっ!?と言うかなんで動けるの!?と言うか動かない方が」
「ゴガァー!!」
…………え…?
あ、これはドッキリなんだな?
その血はトマトケチャップなんだな?
でも大丈夫。オレはこう言う状況変化の対応が早いので有名なんス。
でもこのままやられっぱなしってのもシャクだな…。
………ドッキリ返しだ。
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