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それから二日後、浜辺を散歩していると、「そこの君」と誰かに話しかけられた。
声のした方へ顔を向けると亀がいた。
「亀が話すわけないよな」浦島が呟くと「僕が呼んだんだよ」とそれを聞いて亀が言った。
「亀がしゃべった!」
「そこまで驚かなくても、この前助けてもらったお礼に龍宮城へ招待します」
浦島は言葉を失った。
普通ではありえない亀が話すという現象を目撃しただけではなく、昔、読んだ童話『浦島太郎』のような展開になっているからだ。
亀の言っている話が本当であるかは分からない。
しかし、龍宮という誰も行ったことのない場所に興味のわいた浦島は、亀についていくことにした。
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