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そろそろ帰ろうと思った浦島は、その事を伝えると、お土産に玉手箱を渡された。
(開けたら白髪のおじいさんになるんだよな)と浦島は心の中でそう思いながらも、それをありがたくもらった。
浦島は行きと同じように、再び亀の甲羅に乗り、地上へ戻って行った。
浦島が地上に戻ってくるとそこには、何もない土地が広がっていた。
辺りには人の気配どころか生き物の気配すらしなかった。
浦島は家族や友達に、二度と会えなくなってしまうという悲しい現実を見て、龍宮に行ったことを後悔し始めた。
そのために、自暴自棄になった浦島は、(もうどうなってもいいや)と思い、お土産にもらった玉手箱を開けた。
すると、辺りが白いけむりに包まれて、浦島は気を失った。
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