第一章 はじまり

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埃一つ見当たらないピカピカな大理石ロビーに、テレビでしか見たことない統一した制服に身を包まれてる綺麗にお化粧してるお姉さんたち… 日本語のわからない私を丁寧に母の元へ誘導してくれたグランドスタッフのお姉さんはこれまた美人で、思わず見とれてしまった。 目に写る全てが新鮮そのもの、言葉も文化も何もかもが異なるこの土地での生活が何を意味するのか、その先に待ち受けるあらゆる苦難や喜びを当時まだ子供だった私は知るよしもなく、ただ不安と希望を胸一杯に胸元の金魚ペンダントへ手を伸ばし、握り締めた。 ここから、新しいページが始まった…
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