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「何言ってんだよ、誘ってきたのはお前だろ?」
「はぁっ!?」
まあ、そう促したのは俺だけど。
……なんてことは、もちろん言わない。
眠る前に浮かんだ策略を円滑に運ぶために、必要なことだからだ。
主導権を握って、否応無しに巻き込む。
お前を手に入れるためなら、俺は何でもするって決めたんだ。
拒否できないように、カラダでも何でも使って、縛ってやる。
ちょっとした脅しをかけるのも厭わない。
もちろん、神谷さんのこともしっかりネタとして使わせてもらおう。
使えるものは全部使う、当然だろ?
ま、お前が俺を見るようになるまで、気長に待つ……なんてことは、できそうもないし。
俺は末っ子で、我慢強い方でもないからさ。
ショートカットできるところは全部していくから、そのつもりで。
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