策略と決意

8/10
前へ
/29ページ
次へ
  「何言ってんだよ、誘ってきたのはお前だろ?」 「はぁっ!?」 まあ、そう促したのは俺だけど。 ……なんてことは、もちろん言わない。 眠る前に浮かんだ策略を円滑に運ぶために、必要なことだからだ。 主導権を握って、否応無しに巻き込む。 お前を手に入れるためなら、俺は何でもするって決めたんだ。 拒否できないように、カラダでも何でも使って、縛ってやる。 ちょっとした脅しをかけるのも厭わない。 もちろん、神谷さんのこともしっかりネタとして使わせてもらおう。 使えるものは全部使う、当然だろ? ま、お前が俺を見るようになるまで、気長に待つ……なんてことは、できそうもないし。 俺は末っ子で、我慢強い方でもないからさ。 ショートカットできるところは全部していくから、そのつもりで。 .
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96978人が本棚に入れています
本棚に追加