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その保育園には0歳から10歳までの子供達が居て、ワタシはまだ5歳でした。
子供達も先生方も寝静まったある日の夜、ワタシは目を覚ました。
驚いたのが隣りで寝てたはずのケイくんも目を開けてこっちを見てた!
ケイ「こわいユメでも見たか?」
ワタシ「ううん。起きちゃったの。」
ケイ「まだみんなねてるから、ユイもねよーね?」
ワタシ「うーん…でも、ユイねむたくないよ?」
ケイ「オニさんくるぞ?」
ワタシ「…。」
ケイ「ん?どーした?」
ワタシ「…こわい。」
ケイ「ユイはほんとうにこわがりだな(笑)」
ワタシ「だって…!…こわいんだもん。」
ケイ「シー!みんなおきちゃうよ!…じゃあユイがねるまでぎゅうしてやる☆」
ワタシ「ほんとうに?」
ケイ「うん、だからこわくないだろ?」
ワタシ「うん♪ありがとう、ケイおにいちゃん♪」
ケイはワタシの5歳年上で、この保育園では1番年上のお兄ちゃん。
ちょっと怖くて乱暴な所があって近寄らない子供達も居ましたが、ワタシには彼が言葉使いこそ怖いけれど本当はとても面倒見の良いお兄ちゃんだと映っていたので、少しも怖くありませんでした。
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