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まるで愛犬を可愛いがる主人の様にゆっくり優しく。
こんな日々を繰り返すうちに、2年が過ぎ。
ケイは13歳。ワタシは8歳になろうとしていた。
ワタシは昼は小学校に通い夜は週末だけ保育園に預けられケイも同じだったが、ケイは中学校生活にも馴染みある程度大人になったと親に判断され、今週で園を卒業する事になった。
その頃のワタシは小学校にも夜の保育園にも友達は沢山出来たし、コイバナとかもするからケイがワタシの好きな異性って思ってた分、卒業の話しを先生から聞いて凄くショックだった。
―もうケイに会えなくなる?イヤ!絶対イヤ!!―
金曜日。ケイが来たのを確認したワタシはケイの腕を引っ張り裏庭に連れ出した。
ワタシ「明日で卒業ってホント?」
ケイ「あ、先生から聞いたんだ?…ユイに言ってなかったっけ?」
ワタシ「聞いてない!!!」
涙が止まらなかった。
ケイ「…ユイはホント昔っから泣き虫だな(笑)」
ぽんっと頭を撫でられ急いで涙を拭うワタシ。
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