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「ごめん…本当にごめんね」
謝るマスター、しかしKAITOはなにも答えない
「でも私、KAITOも好きなんだよ?だから…消えたいなんて言わないで 」
「スキ?…それはどういう意味のスキですか?俺は…貴方を愛しているのに…貴方だって俺を愛してるといったのに…!!」
「っ…ごめん…KAITO」
うつむき泣き出すマスター。しかし泣きたいのはKAITOの方だ。KAITOはマスターに捨てられたのだから
(俺よりアイツを優先した…俺より、大切なヤツができたんだ…!!)
「っ……はっ…」
小さなうめき声にKAITOはっとする。
KAITOは、マスターに乗りかかって…首を絞めていた。
慌てたようにKAITOは離れる、マスターは何度か咳き込みながらゆっくり身体をおこす
(良かった……死んでない…生きてる)
「KAITO…ごめん……殺したくも、なるよね」
「違うっ!俺…俺は、殺したくない……解らない…!!」
(無意識にマスターを殺そうとした…なんで…!)
KAITOは頭を抱え、目をつむる
「マスターが、居なくなるのは嫌だ……マスター……俺が俺であるうちに、消してくださいっ…貴方をこれ以上悲しませたくない……マスター、消して、消してくださいっ…!消して…」
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