《2》

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  「響ちゃんが飲まないなら、私が飲んじゃうぞー!」 言うが早いか、ぐいっ、と一気にそれを飲み込んだ。 おかしな展開に、唖然としたまま彼女の様子を見つめることしか出来ない。 「っ、あああっ、きっつぅーーー!」 ひねり出したような声を漏らす彼女に、翔兄さんがすっとグラスを差し出した。 「ほら千紘、水」 「ありがとー翔くんっ!」 ごくごく、音が鳴りそうなほど豪快に水を飲んだ彼女は、ふうっ、と息を吐いた。 「久しぶりにやると、くるわねーさすがに」 「…」 「翔くーん、もう1杯! いや、2杯!」 「はいよー」 すかさずショットグラスを差し出す翔兄さんが、僕に向かって笑う。 「すげー女だろ、千紘って」 すかさず、彼女が割り込んでくる。 .
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