《2》

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  「へえ? いい男なのにね?」 「…どうも」 目さえ合わせず、ただ答えた。 それの何がそんなにツボにハマったのか、彼女は「あっはっは!」と大口を開けて笑った。 「でも駄目! だってもう、何そのどんよりオーラって感じ! くっらいわー!」 「…」 反論する気にもなれなかった。 こんな失礼な女に『暗い』と思われようがどうでもいい。 あっけらかんとした様子を崩さないその人は、僕の顔を覗き込んで言う。 「そんなんじゃ、次の幸せ逃げちゃうよ?」 「…大きなお世話です」 答えてすぐに、もう残り少ない酒を一気に喉へと流し込んだ。 .
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