《6》

9/26
前へ
/350ページ
次へ
  正直、愕然とした。 彼女をここまで変えてしまったのは、一体何だというんだろう。 動揺を言い訳にしたくはないが、僕も冷静じゃなかったせいだろう、随分酷い物言いをしてしまった。 あれは少し反省しているし、もっと他のやり方もあったんじゃないかと思う。 彼女を変えたのは、会社か? だとしたら、僕にも責任の一端がある気がした。 …謝ろう。 そして、彼女をきちんと送り出してやりたい。 決心した僕は、御園がまだいるであろう隣の部署へと足を向けた。 .
/350ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55312人が本棚に入れています
本棚に追加