《6》

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  「大丈夫です、ご一緒させてください!」 「そっか、良かった」 にっこり笑った僕は、さらに質問を続ける。 「何時頃にあがれそう?」 「挨拶回りだけですから、今日は定時です。神谷先輩の都合に合わせます」 「そう? じゃ、また連絡するよ」 「はい。…お願いします」 そう言った御園の顔には、少しの陰りが浮かんでいた。 久しぶり…いや、もしかしたら初めてかもしれない。 彼女のその素直な反応に、僕はまた苦笑しながら言う。 「…そんな心配そうな顔しなくても、ドタキャンなんてしないよ」 「っ、い、いえ、あのっ…そういうつもりでは…」 言い当てられたことに対する動揺だろうか、しどろもどろになっている御園。 少し紅潮した頬と合わない視線につい笑ってしまう。 .
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