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この高校に通うようになってもう一年が過ぎる。
春休みも終わり先週から僕は二年生になった。
「翔君、おはよう」
僕の名前は【宮瀬 翔】
そして隣にいる長い黒髪が綺麗な女の子が【雪城 ほのか】だ。
ほのかと僕は中学で知り合った。
そっからまぁいろいろあって今では毎日一緒に登校する仲だ。
「おはよ…、ほのか」
「眠そうな顔してる、また夜更かししたでしょ?」
「ばれた?」
すごく眠い。
昨日…いや、今日の夜中もパソコンを開いてネットをしていたから。
「わかるわよ、でもそんな顔で登校してたら会長さんに怒られちゃうわよ?」
「そうだな、キリッってするよ」
「ふふ、翔君には似合わない顔ね」
今日もいつも通りほのかと他愛もない話をながら学校に来る。
「宮瀬ー!」
僕達が学校に着くと同時に小さいちんちくりんがトコトコ走ってきた。
「あ、会長…今日も小さくて可愛いですね」
「小さいは余計!可愛いのは当然よ…じゃなくてッ!また夜更かししてたんでしょ!?そんな眠そうな顔して!駄目じゃない!良い子は早く寝なきゃ駄目なんだよ?」
朝から騒がしい桜色の髪をした小さい美少女は【桜野くりむ】この学校の生徒会長だ。
僕も最近知ったんだけどこの学校生徒会長が三人もいるらしい。
変わっ
てるよね。
「僕はいい子じゃないから夜更かししてもいいんです」
「翔君?」
凄いニコニコしてるけどほのかから黒いオーラみたいなのが見える…気がする。
「今日は早めに寝ます…。」
「「よろしい!」」
キーンコーンカーンコーンとどの学校にもあるチャイムが鳴る。
ホームルーム開始のチャイムだ。
「おおっと、ヤバい行こうほのか!」
「うん!」
「わ、私も行かなきゃ!」
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