新学期

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「そうだ、なぎさちゃんも俺ん家きて毎朝起こしてよ!」 「嫌よ、私にはもう好きな人がいるんですー」 確か三年の先輩だったかな? 「ふふ、そうね。ってなぎさ!別に私は翔君のこと好きじゃ「こらー、お喋りは終わりだ。ホームルームを始めるぞ。」 ほのかの発言は先生によって遮られた。 ホームルーム終了のチャイムもなり僕は1時間目の準備をする。 前でなぎさが宿題忘れたぁぁあ!ありえなーいとか言ってほのかに何か頼み込んでる。 そんな二人を見ていると後ろから背中を突かれた。 「…おはよう桃香」 「えへへーおはよー」 この娘は【劉備[桃香]】あの三国志で有名な劉備と同じ名前をもつ不思議な女の子だ。 中国から留学しているそうだ。 性格は凄く天然で誰にでも優しい、しかも見た目が綺麗で胸が大きい。 ファンクラブまであるとかこの前噂で聞いたけど…。 「で、どうしたの?」 「筆箱忘れちゃって…」 書くものを貸してくれ、ってことか…。 「嫌だ」 「え、えぇえぇ!?なんでなんで!?まだ何も言ってないよぉ!」 すごく驚いてる。 いつもこんなふうにいじるんだ。 桃香の性格はいじりやすいし何より反応がいいからな。 「言わなくてもわかるよ。てかこの前貸した鉛筆と消しゴムまだ帰ってきてない」 「えぇえ!?そうだっけ?あれー?」 「嘘だよ、はい」 そう言って鉛筆と消しゴムを貸してあげる。 「もー!また嘘ついた!でもありがと」
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