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と、すぐ隣から視線を感じた。
先生に見つからないようにこっそりと右隣に顔を向ける。
「…………」
そこには、小さく笑みを浮かべた匡がいた。
「ちゃんと授業集中してんの?」
小声で匡が囁く。
「し、してるよ!」
さっきまでこの授業の必要性についてぐだぐだ考えていたのは横に置いておく。
「ふーん?」
そう言いつつ匡は不敵に笑う。
いつもと変わらない日常。
それがこのまま続くんだって、疑いもせず信じていた。
けど―――やっぱり歯車が狂う瞬間っていうのは、どこにでもあるみたい。
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