いつもの二人

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――― ―― ― 「つ、疲れた…」 数日後のある昼休み、いつものように菜摘・匡・氷垣くんと机を囲んでお弁当をつつく。 疲労を隠さず口に出すのはもちろん私。 あれから相澤くんのラブアタックがあまりにも激しくて、私の精神は疲労蓄積。 部活中の休憩時間はもちろん、部活終わりや更には授業合間の休み時間までよく来てくれるもんだからさすがに疲れちゃう。 あと、匡とあまり一緒にいれないのも辛い…。 「ほんっと大変そうだね、あぁいうタイプの子に惚れられちゃうと」 菜摘が超他人事のように言い放つ。 …いや、実際他人事なんだけどさ…。 とりあえずその無駄に綺麗なタコさんウインナーを置きなさい! 菜摘は私をからかうように目の前でタコさんウインナーをゆらゆらさせる。 「それに、杏ちゃんは今それだけじゃないしな」 横からまた楽しそうな声。 この声はもちろん氷垣くん。 「ほんとにね。こんなに事件ばっか起こらなくてもいいのに」 そう、私には相澤くんの問題以外にもう一つ悩み事があった。 それは―――。
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