Page 19 あの日の君へ【Side R】

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運命だと思った。 教会に住んでいながらミサをサボった僕と、飽きて抜け出してきた彼女。 不敬ともいえる二人がその神のお膝元である教会で、"運命の出会い"を果たす。 あるいは、それすらも必然だったのかもしれないけれど。 とにかく目が合った瞬間、僕は堕ちた。 その衝撃たるや、神など信じていなかったこの僕が、 ――神様! と、思ってしまったほどだ。
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