Page 19 あの日の君へ【Side R】

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ありきたりな表現だけれど、彼女は太陽のようだった。 それまでは、誘われるがまま遊び歩いていた――そしてシスターにいつも叱られていた――僕が、彼女と出会ってからはあまり出歩かなくなった。 だって、あの父親がいるせいで外ではおいそれとデートも出来ない。 自然、教会で過ごす時間が増えた。 子供たちと遊ぶことが増えた。 シスターと話す時間も増えた。 唯一変わらなかったのは、彼。 そう、ジョアンだけ。
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