Page 19 あの日の君へ【Side R】

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僕はあいつが持っていたナイフを奪った。 死んでくれ、と思った。 このときの殺意を否定はしない。 ところが。 全然、気付かなかったんだ。 彼女が飛び出して来たことに。 手応えはあった。 でも、目の前にあるのはあいつではなく、彼女の顔。 困ったような、笑顔。
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