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「あっ!!ごめん。嘘だよ、ジョーク!あはは…」
「そこは、大切な人専用(笑)。今日は貸してあげる!」
大切な人…。
今日は…貸す!?
てことは…いるんだ。
「あははー、ありがと…」
袖を掴む手の力が、抜けた。
「ごめんね…」
「え?」
今、謝った?
何を?
「ううん。何でもないよ。」
坂道を下る。
「ごめんね…上田さん…」
あたしが、この時から気づいていれば…
もっと、一緒にいれたかな?
もっと、たくさん話ができたかな?
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