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ガラッ…
｢あ、上田さん！まだ残ってたんだ。｣
あれから30分が過ぎたころ…。
やっと教室からでれた。
｢…ふったんだ、あの人のこと。｣
聞きたくない。
聞きたくないけど…
これ以外に何を話せばいいかわからない。
｢うん…聞いてたんだ。｣
｢彼女、いるからふったんだ。｣
｢いないよ、いない。ただ、僕は…強くないから。それだけだよ。｣
そう言って、あたしに背を向けた。
｢強くなくていいよ…海野くん。｣
彼が何を考えてるかは、
わからないよ。
でも、あたしじゃダメかな？
あたしが、強くなるから…
それじゃ、ダメかな？
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