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「佐助え~、甘味が食べたいでござる~」
佐助に甘えるような声で頼んだ
「だめでしょ!今さっき、食べたばかりでしょ!」
「あ、毛利の旦那、お兄ちゃんとはどういう事なんだ?」
「ふむ、その事なんだが…」
あの事を全て言った
「hu-nいいじゃねえか?家族がいないからな…」
ガチャンッ
「家族がいないって、どういう事なんだよ!」
知らなかった慶次がいきなり立った
「前田慶次は知らなかったのか…実はな、あいつの家族があいつの姉に殺されたんだ…」
「あの…優衣ちゃんって子か」
「That's right!」
しばしの沈黙があってから
「佐助、優空がなお粥がお母さんの味がするって言ってたぜ」
「お母さんか…」
「よかったではないか!佐助!!」
佐助の顔が、曇っていく
「どうしたんだ、猿」
小十郎は問う。佐助が褒められたのに、喜んでないから…
「もし、俺様のお粥で優空ちゃんが、悲しい事を思い出したら…申し訳ないと思って…」
「いや、それは違うと思うな~!優空は、ひさしぶりにお母さんの味が食べれて嬉しかったんじゃないかな?」
「風来坊の旦那…ありがと」
佐助にまた、笑顔が戻った
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