着地点がふわふわしたまま始めた連載ですが、今は結末だけははっきりと見えています。
そこに辿り着くまでの経過は、まだまだ試行誤を続けなければいけないようですが。
その上で、フィオナと王子様たちの恋愛模様については、本作では「保留」という最後を取らせて頂きました。
次からはラブコメの要素が少し薄まり(今作も大して濃くなかったけど)、登場人物の過去や成長、絆といったものにもっと焦点を当てたファンタジー小説になっていく予定です。
白雪姫が本当の愛を知るのは、それらを乗り越えてからなのかな、と。
フィオナについては、キャラが薄いと前述しましたが、ラノベ的な個性という意味でのキャラ付けは確かに薄いですが、人間的な内面の掘り下げについては、主人公なので当然ですが、今作で一番力を入れたキャラです。
フィオナは十五歳です。
今思っても中学生くらいのときって、未来はすごくひらけていて、年をとるということに実感が無くて、楽しい毎日がずっと続くような、ずっと友だちと一緒にいられるような、そんなのは無理だと分かっているふりをしても、本当はわかっていない。
いろんなものを諦めきれなくて、夢ばかりみてる。
そんな時代だったと私は思います。
頭でっかちで夢見がちな子供だった自覚はありますが、多分誰しも少しはそういうところがあったんじゃないかなーと、勝手に思っています。
未成年、子ども、学校。
保護されていると分かっていても、実際、そこがとても温かい『箱庭』だったことに気付くのは、箱庭を出てから、社会に出てから。
私自身、本当にその事に気付いたのは、社会に出て、自分で稼ぎ、自分で責任を負うようになってからです。
フィオナは冷静で大人びた視点を持っていますが、心はまだ子どもです。
楽しいことがずっと続いて欲しいという気持ち。
そんなのは無理だと頭では分かっていても、心は分かってくれない。
頭と心の葛藤。
そんなものを抱え続ける、「頭のいい子ども」
リッドのように「今」の幸せに疑問を持たず、子どもらしい欲望に忠実な子どもでない分、周囲から評価されつつも心配される。
そういう等身大に近い、けれど現実にはいない「出来たお姫様」
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