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「お前の兄貴ってホント峻のこと大好きだよな」
「何いまさら」
今更それを聞くのかと不思議に思った
「いや、なんか峻って1人になることないだろ?
だから羨ましいなぁって」
「はぁ?俺のどこ見たら羨ましくなるんだよ……意味わかんねぇ」
「だって1人っ子だし、兄弟いるってチョー羨ましい」
そーいえば純は1人っ子だった
…でもその気持ちは理解しがたい
「でも、お前家で平和じゃん
俺なんかゆっくりできないよ?」
「うん、そのにぎやかな感じが羨ましい」
「ふーん」
「今からでもいいから俺にも兄貴が欲しい」
「は?無理だろ……弟ならなんとかなんじゃね?」
親が再婚したら
もしかしたら兄ができる可能性は無くは無いが
ほぼゼロに近いだろう
「えー 弟は欲しく無いんだよ」
「何で?兄弟がいれば良いんじゃねぇの?」
「いや、兄貴が良い いろいろやだし」
いろいろってなんだよ……
「まぁ諦めるしかないだろ………お前が結婚して兄弟作ったら?」
「それは絶対無理なんだよなぁ」
「何で?」
「なんでも」
なんでも………?
絶対という純が不思議だった
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