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「里穂ーっ!」 大きな声で目が覚める 下からお母さんの呼ぶ声がなりひびく。 「起きてるー」 毎朝の変わらぬ日常。 あぁもう朝か。と毎日の定番文句を言って身支度をはじめる。 鏡を見つめ顔を叩くと また顔とにらめっこ。 メザイクで 二重幅を広くし 慣れた手つきで 鮮やかな化粧を施す 化粧が終わり ヘアアイロンで、髪をストレートにする。 再度鏡を確認して 我ながら感心する 大きなくりくりした瞳 焦げ茶色のさらさらな髪、上手くいった!と満足しにこっと笑うと、着替えをはじめる。 ほぼ毎日袖を通している制服に身を包む。 カバンに 荷物を詰めて お母さんがいる一階へ向かった。 「お母さん!学校行ってくるー!」 玄関で靴を履きながら言うと 「朝ご飯は?」 と、お決まりなセリフ 「いらなーい!時間ないし!じゃあ行ってきまあーす!」 玄関を開け空を見上げた。 天気いいなあー 呟きながら 夏の日差しを浴びて 歩きだす 「りっちゃん!」 振り返ると 長い髪を揺らしながら 駆け寄ってくる桜がいた。 「桜!おはよー」 桜は同じ中学からの友達 二人でたわいもない話しをしながら 学校に向かう。
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