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ガラガラッ
「失礼します」
職員室に入ると、担任と数名の教師がいた。
「あぁ、篠宮。こっちだ」
担任に呼ばれる。
「お前、最近全然授業出てないだろ」
やっぱりその事か......
予想が的中した事にさらにげんなりする。
「出てますよ......たまに」
「でも、寝てるだろ」
「はい」
「ハァ...そんなあっさり認めるなよ」
誤魔化しても仕方の無いことだ。
「そんなんで将来どうするんだ?」
「父の後を継ぐつもりなので」
「そうか、お前の家は道場だったな」
どうせ俺は父の後を継いで、次の師範代になることは決まっている。
だから進学もしないし、就職も考えてない。
卒業さえすれば後は、敷かれたレールの上を歩いて行くだけだ。
このままズルズルとつまらない人生を進んで行く事だろう。
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