prologue Ⅰ 始~ハジマリ~

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「まぁ、確かにお前は成績優秀だよ。テストも常に上位だし。でもな、卒業には出席日数も必要なんだ。お前このままだと......」 「大丈夫ですよ、ちゃんと計算してるんで。」 いわゆる、最低出席日数というやつだ 「ハァ......そうかい」 担任は心底呆れたという顔をしている。 「でも、出来れば授業にはちゃんと出てくれ」 「だから、出てますってば」 寝てるだけで。 担任との話は思っていたより早く終わった。もう少しばかりお小言を頂くと思っていたが。 「失礼しました」 職員室を出て、そのまま道場へと向かう。 すでに練習開始の時刻を過ぎていたので、自ずと早足になる。
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