名も無き前奏曲~a nameless prelude~

prologue Ⅰ 始～ハジマリ～

いつもと何も変わらない日常。

それは酷くつまらない。

いつもと変わらない街の風景。
いつもと変わらない通学路。
いつもと変わらない生徒達の顔。
いつもと変わらない教師達の顔。

朝起きて、決まった服に身を包み、歩き慣れた道を歩き、見飽きた建物の中で、先生の無駄話まじりの授業を受け、部活動で汗を流し、家に帰る。

端から見れば、充実した学生生活なのかもしれない。

でも、俺にとってはただただ退屈なだけ。