prologue Ⅰ 始~ハジマリ~

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そんなことを考えながら、屋上の給水タンクの上に座って、空を見上げるのも今日で何回目だろうか。 この空もいい加減見飽きてきたかな。 ガチャ いきなり屋上のドアが開き、一人の男子生徒が飛び出してきた。 辺りをキョロキョロと見回して給水タンクの上の俺を見つけると、そいつの顔が眩しいくらいの笑顔に変わった。 「やっぱりここにいたんですね~先輩」 こいつは赤羽恵斗(あかばけいと)。 オレの後輩だ。 「せんぱ~い。もうすぐ練習始まりますよ~」 「あぁ、今行く」 その場から飛び降り、恵斗の前に着地する。 「じゃ、いきましょっ!」
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