Dainty girl

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薬中の女とはさすがにつきあう気にはなれないし応えてやっていない。 それでもなついてくるから、クスリを勧めてくる奴らとの関係を切らせるように、俺はトモの連れをやっていると思う。 酒もそうかもしれないけれど、クスリなんてつきあう仲間次第だ。 そこに関わらなければ、知ることもないし、手を出すこともない。 俺は…酒でじゅうぶんトリップしてる。 更にはチカとのこともあって、酒もやめたほうがいいと思っている。 トモは途切れないようにひたすら話しかけてくれて、デートは中断。 チカはまた人見知りのように俺から離れて。 それでも近くのベンチに座って待っていてくれている。 俺は終わらないトモの話を止めるように、昼だ飯だと話題を替えて。 トモもその話題にのってくれて、移動することに決まった。 チカをつきあわせることになるけど。 飯を食ったあとのタイミングでトモから逃れて、またデート再開にしようと計画。 俺はチカのところへ迎えにいって、その腕を引いて立たせる。 「チカ、いくぞ」 「どこに?」 「飯。昼飯まだだろ?」 チカの手を引いて、俺はトモたちと歩き出す。 トモは微妙に嫌そうな顔を見せてくれる。 おまえはチカみたいな女とつきあいをもって、少しは真面目になりやがれと思う。 チカがトモに引っ張られてクスリに染まる気はしない。 ただ…。 「帰るっ」 チカはいきなり立ち止まって俺に声をかけてきた。 そう。チカは俺の連れと話したがらない。 どこか壁をつくってくれる。 それは昨日の居酒屋でわかっている。 「なんで?人見知り?仲良くしてやれよ。俺の彼女なんだし」 彼女じゃないっ、とでも言われるのを覚悟で言ってやる。 「そうそう。仲良くしてよ。誰も虐めたりしないってば」 トモは隣の連れの女と笑いあう。 トモがそう言うってことは、虐めそうだなと逆手に思う。 チカを虐めたらどうしてやろうかと思う。 それでも今は俺がついているし、トモを見張るから、チカを虐めることはできないだろう。 というか、させない。絶対に。 連れだって女子トイレにもいかせない。 俺の目の届くところでしかつきあわせない。
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