Dreamy recollection

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知花は学校へ通うための荷物を持って俺の家にきた。 当たり前のように俺と同じ家に暮らして、朝に起きて一緒に飯を食べて、俺は仕事、知花は学校へ。 帰ると知花のほうが先に帰っていて、勉強していたり、料理の下ごしらえをしていたり。 どこかに遊びにいくということもなく、一緒に飯をつくって、風呂入ったりテレビ見たりして時間は過ぎて。 知花はベッド、俺は床に布団を敷いて寝て一日が終わる。 同居と何か違うかといえば何も変わらない。 つきあっていてもいなくても。 俺は知花と過ごすこの日常が好きだ。 知花がいるだけで夜もぐっすり眠れる。 俺の精神安定剤。 と、俺はまったくもって、知花にセックスを求めるつもりもないのだけど。 俺は風呂からあがって、濡れた髪を乾かす。 そんな俺の背中から知花は抱きついてきて、あまりないことにドキッとしてしまう俺がいる。 しかも背中に当たるのはノーブラの胸の柔らかさ。 そろそろ処理しておかないと夢精するかも。 なんて思うくらい、その柔らかさに既に反応しかけの下半身。 「なに?」 「髪乾かしてあげる」 知花は俺の手を止めて、ドライヤーを使って髪を乾かす。 頭を撫でられると気持ちいい。 「ありがと」 「…髪が乾いたら…する?」 ……したい。 思ったら腰が更に反応してしまう。 「知花は?したい?」 聞いてみると、背後から知花の唇が俺の耳元に近づいて。 「してみて?」 なんて、またずるい。 「おまえ、また逃げるだろ」 「…でもふれられたいって思う。寝るの別々だし」 別々に寝るのが不満みたいに言われるとうれしくて。 俺は知花を振り返って、そのドライヤーを止めて、知花の体に乗りかかるようにキスをしていく。 その腕が俺の背中にまわる。 キスだけでやめようかとも思ったけど、耳に首筋に唇を当てると知花の唇からは小さく吐息がこぼれて。 俺の背中を撫でるように、更に引き寄せるように知花の手が滑る。 止まらない…。 欲しくなって、知花のパジャマを脱がせて、声を聞くように感じさせて。 更に止まらない。 今ならまだ逃げてもいいってところでは、知花は逃げない。 本気でこれ以上我慢できないってくらいになってから止めてくる。 それは無しだろと襲う。 その手が足が暴れてくるから、手首を縛って。 足を手で押さえて。 また強姦みたいになっている。
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