Dreamy recollection

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でも知花は本気で泣いて嫌がったりしない。 強姦みたいになってしまうけど、その頬は赤くなって、俺が感じさせると気持ちよさそうな声を響かせる。 ただ、ここはラブホでも山奥の小屋でもない。 あまりに大きな声を出されて、慌ててその口を塞ぐ。 口は塞ぐくせに、自分の気持ちよくなれる行為をやめられない。 よって更に強姦じみたことになる。 強姦じみたことなんて嫌ではあるけど、これが知花とのセックスのパターンになってしまっている。 本気で嫌がっていたらどうしようとは思う。 思うけど、本気で気持ちよくて止められたくない。 その知花の腰がイキまくってヒクヒクするまで、ひたすらしてしまう。 感じやすくてイキやすいその体に何か達成感みたいなものもあって満たされる。 イッたあとになって、やり過ぎたと後悔はする。 後悔はするけど、知花とするのは本当に気持ちよくて。 やめられそうにない。 「……反省しない。無理。止まらない。止められたくない」 なんて、やっぱり後悔しまくりながら、セックスの事後処理。 知花の負担にならないように避妊はちゃんとしているし、知花もイカせてるし、反省することはないはずだ。 「強姦だと思います」 言われた言葉に言葉を失う。 よくわかってる。 「………反省しない」 俺は知花の隣に転がり、頭を抱えて言ってやる。 こうなるのは知花のせいとしか思えない。 思えないが、止められない自分も悪いとは思う。 反省しているなんて言ったら、だったら同じことするなと言われるだろう。 それでも俺が我慢しきれないとなったときに止めてきやがるだろう。 ……反省しない。 「もう二度としない」 何か思った以上のことを言われて、俺は慌てて知花を振り返る。 それはいやだっ。 「だから…、本気、もう止められたくないってとこまできて、おまえが逃げようとするからっ」 「もっと普通のがいい。別の記憶思い出しそう」 わかってる。 よーくわかってる。 その別の記憶も俺のせいだとよくわかってる。 「……脅されている気がする。…おまえとするまで、こんなことしたことないし。おまえとするのがすごい気持ちいいの。慣れて?」 俺はこればかりはどうしようもなくて言ってみる。 知花が途中の本当の土壇場で止めなければいいのだけど。 止めてくるから慣れてくれるしかないと思う。
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