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明るい光を瞼の裏に感じて、隣でもぞもぞと動く気配を感じて。
俺はそれが知花だとわかって、その体に腕を回して抱きしめる。
「おはよ…。……酔いさめた?」
「…ものすごく恥ずかしいんですけど」
知花は覚えているらしい。
どこまでかはわからないけど。
ちゃんと俺はハメをはずしすぎるなとは言ってやった。
「ものすごくかわいかった。素直じゃないのもいいけど、あそこまで素直な知花もかわいい」
知花の体を起き抜けのぼんやりした頭で愛撫していく。
頭の中の昨日のイチャイチャが抜けない。
今かなり目覚めがいい。
「おねだりは?なにして欲しい?」
聞いたら知花は裸のままベッドから逃げ出した。
ちょっと残念。
本当に酔わせないと無理らしい。
あんなかわいい知花のおねだりならいくらでもきくのに。
「…覚えてる?俺、あんな知花でもいいよ?むしろ、かわいいかも。なんでもしてあげるから、ねだってみ?縛ってやろうか?心も体も全部」
俺は知花の座り込んで頭を抱える背中にからかうように言ってやる。
知花は本気で恥ずかしがっているようで、その場に崩れ落ちる。
俺は苦笑い。
そんな知花もかわいく思う。
あんまり虐めてやるのもかわいそうにも思えて、俺は昨夜のことはもう忘れて、いつもの休日の朝を始める。
「一緒に風呂入ろうか?知花。風呂のあと、天気もいいし前にいきたがっていた博物館でもいってみる?」
俺は知花に声をかけながらクローゼットを開けてバスタオルを2枚取り出して。
1枚を肩にかけて、知花を振り返って手招きしてみる。
知花は立ち上がったかと思うと、その全裸の体を隠すこともなく、俺に走り寄ってくる。
かわいい。
手にしていた一枚を知花の体に巻いて、ふざけていちゃつきながらバスルーム。
脱衣場でバスタオル剥いで、シャワーかけあって遊んで、体を洗いあって。
酔っていなくてもラブラブのイチャイチャだ。
エロい知花もいいけど、恥ずかしそうに俺を見て笑うその顔が今は一番好きかもしれない。
知花が医者になったら…美人女医ってやつだなと、その体をじっくり眺めながら思っていると、知花は頬を膨らませて、俺の目を手のひらで目隠し。
「晃佑のえっち」
「…1年以上のつきあいでどれだけおまえの裸を見てきていると…。というか再会したときから裸…」
「違うっ。あれは酔っ払い晃佑に脱がされたのっ」
なんて言い合いながら、またシャワーのかけあい。
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