Day to day

14/25
前へ
/606ページ
次へ
風呂からあがって、知花に着せたい下着と服を勝手に選んで出すと、知花は何も考えずにそれを着てくれる。 俺の好みで選ばれているとも思っていないらしい。 風呂あがりでちょっと暑いから、短めのスカートとかわいいトップス。 ぺたりと床に座って髪を乾かすその足が…いい。 モロ見えもいいけど、こう見えそうで見えないのを見るのもいいものだ。 なんて思ってその足を見ていたら、俺の前にその足は膝立ちになって、知花は俺の髪を乾かしてくれる。 世話を焼いて焼かれてとしているかもしれない。 「…キスマークつけちゃってる」 知花は俺の首筋に指を当てる。 「いっぱい?」 「3つある」 「んじゃ気にしない。すぐ消えるだろ。知花もキスマークつける?」 「恥ずかしいからいやっ」 俺につけておきながら嫌がるとは…。 なんて不満に思っていたら。 「見えないとこなら…いいよ?」 なんて恥ずかしそうに言われて、俺はがばっと知花をそこに押し倒す。 ボディソープの匂いのする太股に唇を這わせると、知花はその爪先を揺らして、呼吸をあげる。 俺の選んだ下着見えまくり。 内腿にキスマーク3つつけてやって顔をあげると、知花はじっと赤い顔で俺を見ていて。 「…ダメ。明るいうちに遊びにいく」 「おねだりしてないっ」 「してみ?」 からかうように言うと、知花は俺にその足を振り上げてきて、俺は知花の足を捕まえる。 足を開かせると恥ずかしそうにぎゃあぎゃあ暴れまくって、俺は笑って虐めることをやめて離してやる。 「博物館やめて映画いこ?晃佑いきたがってたよね?」 「いいのか?」 「寄生虫なんて興味ないでしょ?」 「興味ないというより気持ち悪い。いっても中には入らない」 本気で言ってやると知花は笑う。 博物館から映画へ行き先変更。 髪を乾かして知花はメイクをしていく。 女の支度は長い。 俺は暇を持て余して、ピアスでもつけかえようかと箱を開ける。 知花は箱に入っていたアクアマリンのピアスを横からとって、それをつけて俺に見せてくる。 「かわいい?」 「似合ってる。もういける?」 「うん。先にご飯っていう時間になっちゃったかも。外で食べよう?」 「なに食べたい?」 「…こってりしたもの」 知花がこってりと言えばチーズか揚げ物。 どこがいいかなぁと頭の中で店を探しながら、俺の家を二人で出て、知花が鍵をかける。
/606ページ

最初のコメントを投稿しよう!

584人が本棚に入れています
本棚に追加